昼と夜

NDアワード2015:建築:その他部門:ノンプロカテゴリーにて
銀賞(2位)受賞しました。ちなみに1位は尊敬するこのジャンルの日本を代表するパイオニア“Dr.高上”ことAkira Takaue氏。今年最後のアワードで良い結果が出せました。

NDアワードは私にとって相性が良く、昨年もHonorble Mention(佳作)に二点選出させていただきました。 来年は・・、まあ賞は水物、あまり欲張ってはいけませんね。

●ジャンクション写真は夜景だけ?

ところでジャンクション写真といえば夜景が定番ですね。無機質なコンクリートが光と共演する夜こそ、まさにジャンクション写真の神髄といえるでしょう。

Into the Wind by Yoshihiko Wada on 500px.com
Into the Wind by Yoshihiko Wada on 500px.com

ある夜、阿波座ジャンクション(上:大阪の人気JCT)で夜景を撮っているとき、ふと思いました。 「そういえば、日中の長時間露光ってここでやったことないな~」

複雑に絡みあう高速道路、圧倒的なコンクリートの塊、これこそ計算された構造物、建築物に違いありません。

●既成概念からの脱出

これまでジャンクション夜景写真は、それほどたくさん見てきたし、私自身もたくさん撮ってきました。ジャンクション=夜景。 それは定番であり鉄板であります。

 そんな場所で“日中の長時間露光写真”に挑戦するというのは、あまり前例を見た事がない分、考えるとちょっとワクワクしますね。

● キング 箱崎!
HAKOZAKI_NIGHT
夜の支配者:箱崎ジャンクション,日本橋, 東京

ジャンクションマニアの間では、東の“箱崎”、西の“阿波座”と歌われる二大JCTがあります。特に箱崎は“聖地”とよばれるほどの人気のあるJCTです。

阿波座は私にとってもうお馴染みですが、箱崎はまだ訪れたことがありません。このたび思い切って聖地巡礼を決行しました。

●自分流でいこう!

超有名、人気の箱崎JCT。もう撮りつくされた感もあります。“箱崎JCT”でググれば、もうそそれはおびただしい数の写真が出てきますね。

しかしながらそれらの多くは夜景写真、ちらほらとパノラマ、HDRも人気ですね。

ただ日中の長時間露光、特にモノクロのファインアートスタイルは見かけたことがありません。

「むむむ、これは私のスタイルでやったらどんな写真になるんだろう?」 まだ見ぬイメージに夢が膨らみます。

● テストショットは忘れずに!

WEBでたくさんの箱崎JCT写真を見て、構図のイメージは大体決めてありましたが、そこはやはり自らの目で現地を観察することから始めます。JCT自体はそれほど広くないので一時間ほど、周りを観察して「良いな!」と思った場所を撮っていきます。

下の写真はそのときのもの。すべて手持ちモノクロ変換ソフトSilver efex pro でラフに現像したものです。ちなみに“右下の場所”は夜に来て明比較による長時間露光写真を撮りました。

一口にジャンクションといっても、その構成要素は複雑です。非常用階段があったり、パイプ、配線、ボルト、ランプ、それらに朽ちたコンクリートが複雑に絡み合い、なんとも言えない魅力を醸し出しています。

とまあ、いろいろとテスト撮りをしたものの、今回は箱崎JCTといえばこれ!という構図で攻めてみます。 定番ですが、それだけに箱崎を象徴しているといえる構図といえます。

DSCN0324
D600, 14-24mm with FORMATT HITECH filters attachment with a Lucroit filter adapter for Nikon 14-24

● 最後に残された場所は?

ある日写真仲間がこう言いました。

「もう面白い撮影場所なんかないですよね~。どこもかしこも皆に撮りつくされたあげくWEBに投稿されてしまってるんですから。」

彼の言い分はある意味その通りなんですが、世の中にはまだ残された場所があります。それもとても近くに。

それは「私達自身」です。

自分自身を深く見つめ、自らの求めているイメージを具現化すること。それは他の誰も真似できない、写すことのできないイメージです。 それが出来ればたとえ外の世界の場所が皆に撮りつくされてしまったとしても、私達自身の写真、作品が創れるはずです。

たとえば多くの人にとってはジャンクションは巨大なコンクリートの塊、高速道路の出口でしかないでしょう。ましてはそこで車の排ガス、粉塵にまみれて半日過ごすなど考えられないでしょう。

しかし、私にとってのジャンクションは緻密に計算されデザインされた、世界で一番ユニークで魅力的な建造物なのです。そしてこれが今回の完成した私の「HAKOZAKI」です。

wada-yoshihiko_highway-king
HIGHWAY KING by Yoshihiko Wada

 

 

 

 

 

 

 

 

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